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ジクロロ酢酸(DCA)はがん治療に有効か?

2007年、カナダの研究者がジクロロ酢酸(DCA)のがん治療効果に関する予備的データを発表しました。期待される結果が示されたものの、米国では臨床研究の資金が不足しているため、脳腫瘍(多形性膠芽腫)、乳がん、肺がんなどの致命的ながんに対するDCAの具体的な役割はまだ明らかになっていません。DCAは市販されており、医師の管理下で使用すれば治療プロトコルに組み込むことが可能です。

事実

  • DCAは酢酸(酢)に類似した化学物質です。米国食品医薬局(FDA)は、遺伝性胃腸疾患である乳酸アシドーシスの治療薬としてDCAを承認しています。DCAは細胞のミトコンドリアで糖の代謝を阻害し、乳酸アシドーシスを改善します。この作用ががん細胞でもエネルギー源であるグルコースの利用を妨げると期待されています。

作用機序

  • アルバータ大学(カナダ)のエヴァンゲロス・ミケラキス博士は、DCAががん細胞のミトコンドリア機能を「修復」し、解糖系からのエネルギー供給を正常化させることでアポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導できると仮説を立てました。2007年の予備研究では、複数のがん腫瘍が縮小することが報告されています。その後カナダなどで追加研究が行われましたが、2023年時点でも米国では資金不足により主流治療としては採用されていません。

限界

  • DCAは30年以上前に乳酸アシドーシス治療薬として承認されているため、米国で特許取得ができません。特許がないと製薬会社は臨床試験に投資するインセンティブがなく、結果として米国での研究開発がほとんど進んでいません。

注意点

  • DCAはカナダなどで購入可能ですが、処方や使用を管理できる医師を見つけるのは容易ではありません。必ず医師の監督下で使用してください。工業用のDCAは強酸性で、純粋な形で投与すべきではありません。ナトリウムと結合させた「ナトリウムジクロロ酢酸」形態で使用します。また、肝機能や血液検査で副作用をモニタリングする必要があります。

将来性

  • 多くのがんは根本的に治癒が難しく、既存の化学療法は副作用が大きいです。DCAは適切に調製・投与すれば、化学療法や放射線治療に比べて副作用が極めて少なく、患者の生活の質を保ちつつ延命できる可能性があります。今後有効性が実証されれば、がん治療に革命をもたらす薬剤となり得ます。

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