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サリドマイドがん治療の概要と最新の活用法

サリドマイドの歴史

サリドマイドは1950年代に米国の化学者によって開発され、妊娠中のつわり緩和薬として販売されました。当時はハンセン病の皮膚症状の緩和にも効果があるとされましたが、上市後まもなく胎児の四肢欠損など深刻な先天性障害が多数報告され、妊婦への使用は中止されました。

がんやその他の疾患への応用

1998年に米国食品医薬品局(FDA)は、サリドマイドが多発性骨髄腫(血液・骨髄がん)の疼痛緩和に有効であるとして承認しました。2006年には、デキサメタゾンと併用することで新規診断された多発性骨髄腫患者の治療効果が認められ、併用療法が正式に承認されました。サリドマイドは腫瘍細胞の増殖を抑制し、骨髄への浸潤や新生血管形成を阻害することで、正常な血液細胞の産生を保護します。

さらに近年の研究では、サリドマイドが腫瘍壊死性炎症(ループス、関節リウマチ、クローン病などに伴う炎症性腫瘍)や、HIV感染者の口腔・皮膚潰瘍の改善にも期待できることが示されています。

使用上の注意点

サリドマイドは妊娠中または妊娠可能な女性には絶対に使用できません。主な副作用として血栓形成、眠気・めまい・痙攣、皮疹、末梢神経障害(しびれや視野欠損)などがあります。投与量や期間は必ず腫瘍内科医や専門チームの管理下で行う必要があります。

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