腫瘍学(オンコロジー)は、がんの診断・治療を専門とする医学分野です。がん患者を担当する医師は腫瘍専門医(オンコロジスト)と呼ばれ、主に外科腫瘍学、放射線腫瘍学、小児腫瘍学、そして医療腫瘍学の4つに分かれます。医療腫瘍学は薬物療法(主に化学療法)を中心に、疼痛や副作用の管理も行います。

役割

  • 医療腫瘍専門医は、がんの診断結果や治療選択肢を患者に分かりやすく説明します。主に化学療法の具体的なプランを提案し、化学療法による吐き気や嘔吐、疼痛などの症状緩和にも対応します。

治療チームとの連携

  • がん治療は多職種チームで進められます。医療腫瘍専門医は、病理医や画像診断医、腫瘍看護師と協働し、検査結果の解釈や画像診断、投薬管理・患者の快適さを総合的にサポートします。

化学療法(Chemotherapy)

  • 化学療法はがん細胞の増殖を阻止する薬剤を使用しますが、同時に速やかに増殖する正常細胞も影響を受けるため、脱毛、吐き気、嘔吐、口内炎などの副作用が生じやすいです。

その他の治療法

  • 放射線療法は放射線腫瘍専門医が主に管理しますが、医療腫瘍専門医も血管新生阻害剤や高熱療法(ハイパーサーミア)、レーザー療法、光線力学療法など、薬剤や物理的手段を組み合わせた治療を行うことがあります。

疼痛・副症状の管理

  • がんや化学療法に伴う疼痛や吐き気、嘔吐などの症状は、鎮痛薬や制吐剤、生活習慣の調整などで総合的にコントロールします。医療腫瘍専門医は患者のQOL(生活の質)向上を目指し、適切な緩和ケアを提供します。