|  | 健康と病気 >  | がん | がん治療

IMRT(強度変調放射線治療)とは

機器

IMRTに使用される医療用リニアアクセラレータは、約15フィート(約4.5メートル)の長さと10フィート(約3メートル)の高さがあります。光子(X線に類似)を生成し、患者がテーブルに横たわっている間に、様々な方向から複数の放射線ビームを照射します。リニアアクセラレータは、治療計画で予め設定された異なる線量強度を届けるようプログラムされています。

説明

IMRTは、放射線ビームを腫瘍部位に正確に合わせて形状を変えることができ、従来の放射線治療に比べて健康な組織への被曝を大幅に減らします。また、腫瘍部位に高線量を、周辺組織には低線量を与えるよう、放射線量を細かく調整できます。

用途

主にがん治療に用いられ、特に頭頸部癌や前立腺癌で効果が高いとされています。肺癌、甲状腺癌、乳癌、婦人科系癌、消化器系癌、さらには脳腫瘍にも適用されています。

手順

治療開始前に、放射線照射範囲を決定するためのCTやMRIなどの画像を2〜3日かけて数回取得します。IMRTでは、3次元的に線量分布を調整し、腫瘍周囲の正常組織への線量を低減します。患者に合わせたカスタムマスクや固定装置を作製し、治療を開始します。ビームは小刻みに分割して照射するため、1回の照射時間は従来よりやや長く、セッションは1回から30回程度行われます。

副作用

IMRTの副作用は他の放射線治療と類似しています。最も一般的なのは疲労感で、照射部位に応じて消化器症状、頭痛、嚥下困難などが現れることがあります。また、照射部位の脱毛も起こり得ます。

考慮点

IMRTはがん組織以外への放射線被曝を減らすことで、短期的な副作用や不妊、二次がんといった長期的リスクを低減できると期待されています。しかし、導入からまだ日が浅いため、長期的な安全性や効果に関するデータは十分蓄積されていません。

がん治療 - 関連記事