テロメラーゼとがん治療
テロメラーゼは、エリザベス・ブラックバーン、キャロル・グレイダー、ジャック・ゾスタックの3名が1985年に発見し、2009年に生理学・医学賞(ノーベル賞)を受賞した酵素です。この酵素はがん細胞の増殖に深く関与しています。
テロメアとは?
米国老化研究連盟(AFAR)によると、テロメアは染色体の末端に位置し、細胞が分裂するたびに短くなることで細胞の寿命を制御します。テロメアが一定の長さ以下になると、細胞はもはや分裂できなくなります。
テロメラーゼとは?
テロメラーゼは一部のヒト細胞に存在する酵素で、短くなったテロメアを再び伸ばし、細胞の老化を遅らせる働きがあります。
がんの燃料
AFARの調査によれば、ほぼ90%のがん細胞はテロメラーゼを持っており、テロメアを維持することで無制限に増殖できるようになります。
がんのリスク要因
テロメアが短い人はがんになるリスクが高まることが、複数の研究で示されています。
抗テロメラーゼ薬の可能性
研究者は、テロメラーゼの活性を抑える薬剤ががん細胞の増殖を阻止し、比較的副作用が少ない治療法になると期待しています。
課題と将来展望
将来的には、がんの家系歴がある人がテロメラーゼ阻害薬を予防的に服用し、がんの発症リスクを低減させることが検討されています。
