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無線波療法によるがん治療の可能性

がんとは

がんは、細胞が異常増殖し、免疫系が除去できなくなることで体内のあらゆる部位に発生します。正常細胞より速く増殖するがん細胞は、やがて体全体を支配し、生体機能を阻害します。放置すれば致命的です。


従来の治療法

手術、化学療法、放射線療法が主流です。手術は腫瘍を外科的に除去し、化学療法は薬剤でがん細胞を死滅させ、放射線療法は高エネルギーの放射線でがん組織を焼灼します。しかし、これらは正常組織も損傷する副作用が伴います。


無線波療法

無線波は人体に害が少ない一方、金属内部で熱を発生させる特性があります。この原理を利用し、がん細胞に金属を取り込ませて無線波で加熱し、がん細胞だけを死滅させる方法が研究されています。代表的な研究者は、がん診断後に治療法を模索したジョン・カンジウスです。オーストラリアのジョン・ホルト博士も別のアプローチを提案していますが、臨床データは限られています。


ナノテクノロジーの役割

金属や炭素のナノ粒子を体内に投与し、がん組織に選択的に結合させます。無線波が照射されるとナノ粒子が急激に加熱し、がん細胞を破壊します。ホルト博士の手法はナノ粒子を使用せず、無線波だけでがん細胞を標的にする点が特徴です。


今後の課題と展望

カンジウス方式のヒト臨床試験はまだ数年先と見込まれ、2008年のWired.comの報道では最短でも3年以内に開始できるとされました。現在はヒューストンのM.D.アンダーソンがカンジウスの協力なしに研究を進めていますが、カンジウス本人は2009年にがんで逝去しました。実用化には安全性と有効性の検証が不可欠です。

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