がん患者の疼痛管理:薬物・鍼灸・催眠・温熱・冷却の対処法
がんと診断されたすべての人が痛みを感じるわけではありませんが、痛みがある場合はさまざまな緩和策があります。痛みの管理については必ず主治医と相談し、がんの種類や治療状況に合った方法を選びましょう。自己判断でハーブやサプリを使用すると、がん治療薬と相互作用する恐れがありますので、医師に必ず報告してください。
薬物療法
軽度から中等度の痛み(痛みスケールで1〜4)には、非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェン)が推奨されます。中等度から重度(5以上)の場合は、医師がオピオイド系鎮痛薬(コードリン、モルヒネ、メサドン、オキシコドンなど)を処方します。これらは処方箋が必要です。その他、ステロイド、抗痙攣薬、抗うつ薬も使用されることがあります。抗痙攣薬や抗うつ薬は神経障害性のチクチクや灼熱感を和らげ、ステロイドは腫れによる痛みを軽減します。
鍼灸(はりきゅう)
古代中国の治療法である鍼灸は、細い針を体の特定のツボに刺すことでエネルギーの流れを調整します。針を刺す際に軽いチクッとした感覚があることがありますが、施術中はほとんど痛みを感じません。針は最大30分間留められ、がんによる疼痛や吐き気の緩和に効果があるとされています。
催眠療法
資格を持つ専門家から自己催眠の方法を学び、オートサジェスション(自己暗示)で痛みをコントロールします。まずは専門家に誘導された催眠体験を受け、その後自宅で自己催眠を実践すると効果的です。催眠状態で痛みに意識を向け、感覚をより心地よいものに変えることができます。
温熱・冷却療法
冷却パックで疼痛を麻痺させ、筋肉痛などには温熱が有効です。ただし、血行不良の部位への使用は避けましょう。冷却パックはタオルで包んだ氷や冷凍ジェルパック、温熱はホットパッド、湯たんぽ、温浴などで行います。皮膚を火傷しないよう注意し、1回の使用は10分以内に留めてください。
