局所膵臓癌の治療

早期に診断されれば、腫瘍が膵臓に限局している場合に手術で根治できる可能性が高まります。主な手術は膵頭十二指腸切除術(ウィップル手術)と遠位膵切除術です。腫瘍が大きすぎて切除できない場合は、術前に化学療法で腫瘍を縮小させることがあります。手術後も残存癌細胞を除去する目的で化学療法が行われます。

進行局所膵臓癌

腫瘍が大きく手術で切除できないが、まだ膵臓や近隣臓器に限局している状態です。予後は不良で、手術だけで長期生存は期待できません。標準的な治療はゲムシタビンを用いた化学療法と放射線療法の併用です。稀にこの併用で腫瘍が縮小し、手術適応になるケースもあります。

転移性膵臓癌

すでに他臓器や遠隔リンパ節へ転移しているため根治は不可能です。治療は主に生活期間の延長と症状緩和を目的とし、ゲムシタビンが第一選択薬として使用されます。薬剤が効果を失った場合、次の化学療法レジメンは医師間で意見が分かれます。

再発膵臓癌

手術で一度腫瘍を除去した後に再び癌が出現した状態です。多くは転移性と同様に化学療法で生存期間の延長を図りますが、体力が低下している患者は化学療法が困難なこともあります。

予後

膵臓癌は治癒が難しいため、5年生存率は低いです。ステージ別の5年生存率は以下の通りです。

  • ステージⅠ(局所癌) 約37%
  • ステージⅡ(局所進行癌) 約12%
  • ステージⅢ(局所進行+他臓器・リンパ節転移) 約2%
  • ステージⅣ(転移性) 約1%