がん治療におけるルテニウムの可能性
特徴
ルテニウムは元素周期表で原子番号44の硬く白い金属です。プラチナやパラジウムの硬化剤としても利用され、耐久性を高める働きがあります。
ルテニウムとシスプラチン
シスプラチンはプラチナ系抗がん剤でがん細胞を死滅させますが、ルテニウムと組み合わせることで二次腫瘍への標的性が向上し、破壊効果が強化されます。
転移性腫瘍
ルテニウム化合物は、原発腫瘍から他部位へ転移した転移性腫瘍(メタスタシス)に特異的に作用し、がん細胞の増殖を抑制します。
腫瘍の治癒実績
Dyson社の試験では、ルテニウムとシスプラチンの併用により二次性肺腫瘍の60%が治癒したと報告されています。
さらなる研究
ウォリック大学とリーズ大学が、英国エンジニアリング・物理科学研究会(EPSRC)の資金提供のもと実施した最新の研究では、卵巣がんや大腸がんのがん細胞を大幅に破壊する効果が確認されました。
まとめ
ルテニウムはシスプラチンと組み合わせることで転移性がんに対する新たな治療オプションとなり得ます。今後の臨床試験と研究が期待されます。
