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化学療法とは何か?

毎年数百万人ががんと診断される中、\"化学療法\"という言葉は患者にとって自分の名前と同じくらい身近なものです。命を救う治療法のひとつである一方、様々な副作用も伴います。治療方針を決める際には、化学療法の特徴とリスクを正しく理解することが重要です。

意義

  • 現在、100種類以上の化学療法薬があり、化学組成はさまざまです。これらは急速に増殖・分裂するがん細胞の成長を阻害または破壊します。単独で使用することも、手術や放射線療法と組み合わせて使用することもあります。がん以外にも、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどの免疫疾患の治療に用いられます。

がん治療における役割

  • がんの種類や進行度、医師が最も効果的と判断する治療目的に応じて、化学療法の使い方は変わります。主な目的はがん細胞を死滅させることで、単独で根治を目指す場合もあります。
  • 手術と併用する場合、手術で除去しきれなかった残存細胞を殺すために使用します。また、腫瘍を縮小させて手術や放射線治療の効果を高める“ネオアジュバント”としても用いられます。進行がんでは、疼痛緩和や生活の質向上を目的とした緩和ケアの一環として使用されます。

がん以外の適応例

  • 全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの免疫疾患では、低用量の化学療法が免疫抑制に利用されます。また、骨髄や血液細胞に障害がある場合、骨髄移植前に化学療法で骨髄を“クリア”し、移植成功率を高めることがあります。

薬剤選択のポイント

  • 医師は患者の全身状態、がんの種類・ステージ、過去の治療歴、本人の希望などを総合的に評価して、使用する薬剤を決定します。患者自身も治療計画に積極的に参加し、納得した上で選択することが重要です。代表的な薬剤には、肺がんや前立腺がんに用いられるタキサン系の\"タキソテール\"や、乳がん・前立腺がんに使われる\"エピルビシン\"などがあります。

投与方法

  • 最も一般的なのは静脈内投与(点滴)です。皮膚がんの場合は、フルオロウラシルなどの外用薬を患部に塗布します。
  • 局所化学療法は、がんが存在する部位(腹腔、胸腔、膀胱など)に直接薬剤を注入します。腫瘍内部に直接注入する方法もあります。経口薬としては、乳がんに用いられるタモキシフェンや、ホジキン病に使われるエンドキサンがあります。

主な副作用

  • 薬剤ごとに異なる副作用がありますが、共通してみられるものとして、便秘・下痢・吐き気・嘔吐・口内炎・脱毛・発熱・倦怠感・食欲不振・出血傾向があります。多くは治療終了後、あるいは数日から数週間で改善します。

遅発性副作用

  • 治療終了後数か月~数年後に現れる副作用もあります。心臓障害、不妊、神経障害、肺組織障害、二次がんの発生リスクなどが代表的です。治療開始前にリスクと兆候を医師に確認しましょう。

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