ビタミンB17は何に使われているのか?
ビタミンB17とは
ビタミンB17は、レトリルやアミグダリンとも呼ばれ、主にニトロソ化合物を含む食品に含まれます。プルーン属(苦杏子、アプリコット、ブラックサーモンチェリー、ネクタリン、桃、プラム)や、草本類、トウモロコシ、ソルガム、ミレット、リンゴの種子などに見られます。
がん治療への期待
1950年代から1970年代にかけて、ビタミンB17は化学療法の代替としてがん治療効果が検証されました。メキシコなど一部の国では使用が支持されていますが、米国のFDAはエルンスト・クレブス博士の主張を「詐欺」や「疑似療法」として認定しました。
酵素との関係
体内にはローダンゼという酵素が大量に存在し、がん細胞にはほとんど見られません。一方、がん細胞はβ-グルコシダーゼという酵素を持ち、正常細胞にはほとんどありません。この酵素差がビタミンB17の抗がん作用の鍵とされています。
作用機序(相互作用)
ビタミンB17はグルコース1分子、シアン化水素1分子、ベンゾアルデヒド1分子から構成されます。摂取後、ローダンゼが働くとシアン化水素はチオシアネートと安息香酸に分解され、健康な細胞にとって無害です。がん細胞ではローダンゼが不足しているため、β-グルコシダーゼがビタミンB17を分解し、シアン化水素とベンゾアルデヒドが結合してがん細胞だけを毒する「選択的毒性」を引き起こすと考えられています。
シアン化物の安全性
ビタミンB17に含まれるシアン化水素は食品や医薬品として摂取された場合、化学的に不活性で無毒とされています。体内のローダンゼが約1時間で分解し、余剰分は尿中に排泄されます。
