筋上皮癌の治療法は?
概要
筋上皮癌(Myoepithelial carcinoma, MC)は、唾液腺・汗腺・乳腺に存在する筋上皮細胞から発生する稀な癌です。多くは唾液腺に発生しますが、まれに乳癌として報告されています。診断時の進行度により予後は大きく変わります。
特徴
筋上皮癌は主に唾液腺に見られ、組織学的には他の腺腫瘍と似ているため、免疫染色などの検査で区別します。
手術
転移していない場合、手術が第一選択となります。腫瘍が局所にとどまっているか、近くのリンパ節に限局している場合は完全切除が可能です。ただし、唾液腺は顔面神経に近接しているため、神経損傷や顔面麻痺のリスクがあります。必要に応じて神経移植で補修することもあります。乳腺に発生した場合は、腫瘍摘出(ルンプトミー)や乳房切除(マステクトミー)が行われます。
化学療法
唾液腺の筋上皮癌では標準治療とはされませんが、転移が認められる場合は生存期間の延長や症状緩和を目的に使用されます。乳腺の筋上皮癌では、術前の腫瘍縮小や転移抑制のために多剤併用化学療法が一般的です。
放射線療法
手術が困難な大きな腫瘍や、手術後の残存癌に対して放射線療法が有効です。唾液腺の筋上皮癌では、手術と併用することで局所制御率が高まります。
治療上の留意点
早期に発見し治療を開始するほど予後は良好です。進行して転移がある場合は予後が悪化しやすく、手術の適応も限定的になります。具体的な治療方針は担当医と十分に相談してください。
