がん患者のせん妄(せんもう)への対処法
がん患者のせん妄とは
がん患者におけるせん妄は、薬剤、腫瘍が神経系に及ぼす影響、臓器不全など複数の要因で引き起こされます。がん患者の最大半数がせん妄や認知機能の変化を経験し、特に進行期の患者に多く見られます。せん妄は末期の自然な兆候と誤解されがちですが、多くの場合治療や改善が可能です。
せん妄の対処ステップ
- 正確な診断を受ける
医師はせん妄をうつ病や認知症と誤診しやすいですが、せん妄は数時間以内の急性発症が特徴です。まずは正確な診断を確認しましょう。
- 原因を特定する
痛み止めの変更、脱水の改善、感染症の治療、血中カルシウム過剰など、原因が判明すれば対処が可能です。
- 治療目標を家族と相談する
治療方針は家族と共有し、症状が軽度か末期か、可逆的かどうかでアプローチを決めます。
- 環境を整えて方向付けする
患者が安心できるよう、好きな物や時計、カレンダーを置き、慣れた環境で過ごさせます。
- 抗せん妄薬の使用を医師に相談する
必要に応じて抗精神病薬などで興奮や不安を抑える治療が選択できます。
- 緩和ケア専門家に相談する
緩和ケアやホスピスの医師に相談し、重篤な苦痛時の鎮静などの選択肢を検討します。
