子宮頸がんに関するよくある質問と対策
子宮頸がんは女性に多くみられるがんで、35〜55歳の女性の約半数が罹患リスクがあります。多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因で、免疫で自然に排除されることもありますが、体内に残りがん化することがあります。定期的な子宮頸部細胞診(Papテスト)や予防接種により、早期発見・予防が可能です。
原因
体内の正常な細胞ががん化すると、増殖が止まらず腫瘍となります。子宮頸がんの主な原因はHPV感染で、診断された症例の大半がウイルスによるものです。その他、遺伝的要因、環境要因、生活習慣(喫煙など)もリスクを高めます。
タイプ
子宮頸がんは大きく2種類に分けられます。
- 扁平上皮癌:子宮頸部の下部を覆う薄い細胞から発生し、全症例の約80%を占めます。
- 腺癌:子宮頸部の上部にある腺組織から発生し、約20%です。
主な症状
初期段階では自覚症状がほとんどありません。進行すると、性交後や月経間の出血、閉経後の出血、性交時の痛み、異常なにごりや血性の分泌物(悪臭を伴うことも)などが見られます。これらの症状がある場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
診断方法
子宮頸部細胞診で異常が見つかった場合、医師はコルポスコピー(拡大鏡検査)を実施します。異常細胞が確認されたら組織を採取し生検を行い、がんの有無とステージを評価します。
ステージ分類
子宮頸がんは0期からIV期までの5段階に分けられます。
- 0期:がんが子宮頸部の表層にとどまる。
- I期:子宮頸部内部に限局。
- II期:子宮体に浸潤。
- III期:子宮体・膣下部まで広がる。
- IV期:他臓器や骨へ転移し、進行がんとなる。
治療法
がんの進行度に応じて、以下のような治療が選択されます。
- レーザー手術やLEEP(ループ電気切除術)でがん細胞や前がん細胞を除去。
- 凍結療法(クライオサージェリー)で細胞を凍結・破壊。
- 子宮全摘出術(子宮摘出)や広範囲切除。
- 放射線療法・化学療法で残存がん細胞を死滅させる。
予防と対策
HPVが主因であるため、コンドームの使用や性的パートナーの数を減らすことが有効です。また、禁煙もリスク低減につながります。ワクチンは性交渉前の若年層に最も効果的で、11〜12歳の女児への接種が推奨され、13〜26歳の未接種者も対象です。定期的な子宮頸部細胞診で異常を早期に発見しましょう。
