子宮頸がんの診断と治療手順

アメリカ癌学会によると、2009年に米国で約11,270人の女性が子宮頸がんと診断されると推定されています。子宮頸がんは、定期的なパップスミア検査で異常細胞が見つかることが多く、早期発見が可能です。治療はがんのステージに応じて選択されます。

子宮頸部の概要

子宮頸部は子宮の下部に位置し、子宮と膣をつなぐ通路です。出産時には頸部が拡張し、胎児が膣へと通過します。がんは通常、頸部の異常細胞が徐々に増殖し、組織深部へ浸潤して進行します。

症状と診断

初期段階では自覚症状がほとんどありません。症状が現れる場合は、下腹部や骨盤部の痛み、膣出血、性交時痛、異常分泌物などがあります。診断はパップスミア検査で細胞を採取し、異常が見つかれば再検査やコルポスコピーで拡大観察を行います。必要に応じて組織を採取し、病理検査で確定診断を行います。

手術療法

  • レーザー手術:異常細胞をレーザーで焼灼し除去。前がん病変に適応。
  • 凍結手術(クライオサージェリー):液体窒素で異常細胞を凍結・死滅させる。
  • 円錐切除(コニゼーション):早期がんの円錐形組織を切除し病理検査。切除端にがんが残っていれば追加治療が必要。
  • 子宮全摘出術(子宮摘出術):進行がんに対し子宮と子宮頸部を外科的に除去。
  • 子宮頸部温存手術(子宮頸部切除術・トラケレクトミー):将来の妊娠希望がある場合、上部膣と頸部を残し、人工開口部を作る手術。

放射線療法

高エネルギーX線でがん細胞を破壊します。外部ビーム放射線療法は6~7週間にわたって行われ、化学療法と併用されることがあります。内部放射線療法(ブラキセラピー)は、放射性物質を膣内シリンダーや針でがん組織に直接届けます。副作用として、吐き気、倦怠感、下痢、皮膚の〝日焼け〟様変化などがあります。膣狭窄が起きた場合は、拡張器で週数回のストレッチングが有効です。

化学療法

抗がん剤を経口または静脈投与し、がん細胞を直接攻撃します。放射線療法や手術と組み合わせて効果を高めます。主な副作用は脱毛、嘔吐、食欲不振、感染リスク増大、倦怠感、口内炎などです。

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