子宮頸がんがもたらす身体的・生化学的変化
身体的変化
子宮頸がんの身体的変化は、国際産科婦人科学会(FIGO)のステージ分類に基づきます。初期段階では腫瘍は子宮頸部に限られ、顕微鏡でしか確認できません。進行すると腫瘍は肉眼で見える大きさになり、子宮や子宮周囲組織(パラメトリア)へ広がります。さらに進むと膣、骨盤壁、膀胱や直腸まで浸潤し、尿管が閉塞して尿路機能障害を引き起こすことがあります。
生化学的変化
進行した子宮頸がんはリンパ節へ転移し、免疫機能に影響を及ぼします。また、肺や肝臓など他臓器へ転移すれば、それぞれの臓器機能が障害されます。膀胱への浸潤がある場合、体内の毒素排泄機能が低下することがあります。
原因
子宮頸がんは、細胞増殖が制御できなくなることで腫瘍が形成されます。主要因はヒトパピローマウイルス(HPV)で、ほぼ全ての子宮頸がん患者にHPV感染が確認されています。ただし、HPVだけでなく遺伝的要因や生活習慣も発症リスクに関与します。
兆候・症状
早期の子宮頸がんは自覚症状がないことが多く、定期的な婦人科検診が重要です。進行すると、月経周期外出血、性交後出血、閉経後出血、悪臭を伴う血性・水様性の膣分泌物が見られます。また、骨盤痛や性交時疼痛も報告されます。
治療法
子宮頸がんの治療は、手術、放射線療法、化学療法の組み合わせで行われます。病変が子宮頸部に限局している場合は外科的切除が主選択です。子宮体部や周囲組織へ広がっている場合は子宮全摘が検討されます。進行例では放射線と化学療法を併用する多モーダル治療が最も効果的です。
