子宮頸がんはどれくらいの速度で進行するのか?
子宮頸がんは子宮の最下部に位置し、子宮と膣をつなぐ部位に発生するがんです。その他の部位のがんに比べて進行は比較的遅く、早期に発見・治療できる可能性が高いです。
経過期間
感染の初期症状から病変が顕在化するまでには数年単位の時間がかかります。がんはまず子宮頸部の上皮に異常が生じ、治療しなければ1〜2年後に腫瘍へと成長します。20代・30代で症状が出ることもありますが、実際にがんが診断されるのは多くの場合50代以降です。早期に診断された場合、急激な死亡や重篤な障害はほとんど起こりません。
予防・対策
パップスメアは子宮頸がん予防の基本です。性行為を開始したらすぐに検査を受け、以降は年1回、最低3年間は継続します。米国予防サービスガイドラインでは、65歳まで3年ごとの検査を推奨しています。性交渉時のコンドーム使用や性行為の回数を減らすことも予防に有効です。ヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチン(ガーダシル)は、がんの約70%を引き起こすタイプの感染を防ぎますが、FDA承認はまだです。ワクチンは予防に役立ちますが、既にがんが進行している患者の治療にはなりません。
症状の見分け方
初期段階では痛みはほとんどなく、症状に気付くのは難しいです。異常が現れるのは、月経後や閉経後の出血、異常な膣分泌物、出血時の倦怠感や不快感などです。これらは子宮頸がんのサインであり、パップスメアでの検出が唯一の早期発見手段となります。
専門家の見解
医療専門家は、遺伝的要因、HPV感染、複数の性パートナー、喫煙、経口避妊薬の使用などが子宮頸がんのリスクを高めると指摘しています。
特徴
子宮頸がんは比較的進行が遅いがんで、20代・30代の女性にも発症します。早期に診断された場合、5年生存率は約90%です。一方、進行がんの場合は5年生存率が20%に低下します。平均的に診断が確定するのは50代半ばですが、適切な予防と検査を行えば進行を防げます。
