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化学療法が皮膚・爪・毛髪に及ぼす影響

表皮系(皮膚・毛髪・爪)

皮膚、毛髪、爪から構成される表皮系は、内部組織や臓器を保護し、体温調節や感覚、ビタミンDの合成など多様な機能を担います。表皮系の細胞は常に再生しており、古い細胞は死滅し新しい細胞が生まれます。

化学療法の概要

化学療法は増殖の速い細胞を標的とする薬剤で、細胞分裂を抑制または停止させます。その過程で正常な細胞にもダメージが及ぶことがあり、細胞死(アポトーシス)を誘導する薬剤もあります。代表的な薬剤にはメチロレチン、シクロホスファミド、クロラムブシルなどがあります。表皮系への影響は副作用として現れます。

皮膚への影響

化学療法薬はがん細胞が分泌する表皮成長因子受容体(EGFR)を標的にしますが、皮膚細胞も同様の受容体を持つため、皮膚に炎症や発疹、にきび様の症状が出やすくなります。また、皮膚が乾燥・鱗状になり、ひび割れが生じることもあります。

爪への影響

使用する薬剤により爪に腫れや赤み、潰瘍ができることがあります。特に親指や足の親指の爪に巻き爪様の症状が出やすいです。爪が黄変・暗色化したり、脆くなって割れやすくなるほか、表面に縦のリッジができることもあります。

毛髪への影響

毛根が皮膚に埋まっているため、化学療法の影響は毛髪にも波及します。徐々に毛髪が細く乾燥し、最終的に脱毛に至ることがあります。一部の薬剤では顔面の毛が増えることもあり、これはホルモン分泌の変化によるものです。個人の体質により影響の程度は異なります。

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