化学療法の深刻な副作用と対策
化学療法はがん細胞を殺す、または増殖を抑える薬物治療です。髪の毛の抜け毛や吐き気・嘔吐といった比較的軽度の症状に加え、時に命に関わる重篤な副作用が生じることがあります。
骨髄抑制
化学療法は骨髄内の造血細胞も攻撃し、白血球や赤血球の数が減少します。その結果、感染症にかかりやすくなったり、貧血による倦怠感や息切れが起こります。
神経障害
ビンクリスチン、パクリタキセル、シスプラチンなどの薬剤は中枢神経系や末梢神経にダメージを与え、聴覚・視覚・平衡感覚の異常やしびれ、疼痛を引き起こすことがあります。
肺障害
ブレオマイシンなどは肺組織を永久的に損傷し、呼吸困難や肺線維症を招くリスクがあります。
腎障害
シクロホスファミド、メトトレキサート、イホスファミドは腎臓に負担をかけ、既往歴がある患者では腎不全に至る可能性があります。
心臓障害
ダウノルビシンやドキソルビシンは心筋細胞を傷つけ、心不全や心筋症といった心臓疾患を引き起こすことがあります。
二次がんのリスク
化学療法を受けた患者は、白血病やリンパ腫などの二次がんを発症するリスクが高まります。
