化学療法は、がん細胞を損傷または死滅させることを目的とした様々な化学物質を用いた治療です。化学療法薬は、原発部位のがん細胞だけでなく、体内の他の部位へ転移しようとするがん細胞も標的にします。治療プロセスを理解し、精神的・肉体的に備えることが重要です。

治療レジメンの決定

  • 手術で悪性腫瘍を除去した後でも、追加の治療が必要か疑問に思うことがありますが、医師が化学療法を勧める場合は、残存するがん細胞を除去・抑制する有効な手段です。まずは使用する薬剤の種類や過去の実績を医師と共に検討し、最適なレジメンを選択します。最終的な決定は医師の助言を踏まえて本人が行います。

治療前の準備

  • 化学療法開始日が決まったら、手順や予想される副作用について十分に理解しておきましょう。投薬センターの見学や、医師・看護師と副作用の範囲や緩和薬について相談することが有効です。また、化学療法は強い倦怠感を伴うことが多いため、家庭内でのサポート体制を整えておき、緊急時の昼夜問わず連絡先を医師に確認しておきましょう。

治療当日の準備

  • 治療当日は、まず血液検査が行われ、血液数値が治療基準内か確認されます。検査結果が出るまで約1時間かかることがあります。結果が問題なければ、臨床チームが薬剤の処方を薬局へ発注し、再び約1時間で投薬の準備が整います。準備完了の合図があれば、治療室へ戻り、静脈内に化学療法薬の点滴が開始されます。

副作用

  • 副作用は使用する薬剤や患者さんの基礎疾患により異なりますが、代表的なものとして倦怠感、悪心・嘔吐、脱毛、貧血、出血傾向、感染症リスクの増大などがあります。