腸チフスはどの程度広がっているのか?

腸チフスとは

腸チフスは、サルモネラ・チフィス(Salmonella Typhi)という細菌が原因の感染症です。主に汚染された食物や水を摂取することで感染しますが、感染者との接触でも広がることがあります。

感染の拡大状況

世界では年間約1,100万〜2,000万件の腸チフスが報告されており、約12万8千人が死亡しています。発症数の大半はアジアとアフリカの開発途上国で、衛生環境が不十分な地域に集中しています。

主な感染経路

以下のような状況でサルモナラ・チフィスに汚染された食物・水を摂取すると感染します。

  • 汚染された水で栽培・収穫された野菜や果物、貝類などの生食または加熱不足の食品
  • 井戸や河川、湖沼などの汚染水の直接飲用
  • 感染者が調理・配膳した食品
  • 細菌が混入した生乳や乳製品

また、感染者の糞便や嘔吐物に触れた手で食事や飲料を扱うことでも感染が拡大します。特にトイレ後に手洗いが不十分な場合に注意が必要です。

主な症状

腸チフスの典型的な症状は次の通りです。

  • 高熱
  • 頭痛
  • 悪心・嘔吐
  • 下痢または便秘
  • 腹痛
  • 筋肉痛・倦怠感

予防と治療

予防には清潔な飲料水の確保、食材の十分な加熱、手洗いの徹底が重要です。また、腸チフスワクチンが利用できる地域もあります。

疑いがある場合は速やかに医療機関を受診し、抗生物質による治療と対症療法を受けることが必要です。

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