概要
MDS(骨髄異形成症候群)は、骨髄が正常な血球を十分に産生できなくなる疾患群で、前白血病とも呼ばれます。低リスク型は進行が遅く、軽度から中等度の貧血を呈します。一方、高リスク型は白血病への移行リスクが高く、生命予後が不良です。
化学療法
MDSに対して使用される化学療法薬は、急性骨髄性白血病(AML)と同様の薬剤です。主な薬剤は以下の通りです。
- ダウノルビシン
- シタラビン
- ミトキサントロン
- サリドマイド
- イダルビシン
併用治療
高用量化学療法に加えて、造血幹細胞移植(HSCT)を組み合わせることがあります。このアプローチは、特に高リスクMDS患者に限られます。
重要性
米国白血病・リンパ腫協会によれば、化学療法と幹細胞移植の併用は、現時点でMDSを根治できる唯一の治療法とされています。
留意点
他の疾患治療のために使用された化学療法が原因でMDSが二次的に発症することがあります。これを「二次性MDS」と呼びます。
