ブドウ種子エキスと白血病治療の可能性
ブドウ種子エキスの概要
ブドウ種子エキスは、食用ブドウの種子から抽出され、カプセル、錠剤、液体などで市販されています。フラボノイド、ビタミンE、リノール酸、プロシアニジンなどの成分を含み、血圧上昇や高コレステロール、膵炎、活性酸素による障害などに有効とする研究があります。
がんに対する研究
抗酸化作用が高いことから、ブドウ種子エキスはさまざまながんの予防・治療効果が期待されています。肺、皮膚、結腸、前立腺、胃、乳がんなどの動物実験では、腫瘍の発生抑制やサイズ縮小が報告されていますが、ヒトを対象とした臨床試験は実施されていません。
白血病に関する研究結果
2009年1月、米国ケンタッキー大学の研究チームは、商業用ブドウ種子エキスを白血病細胞に添加した実験で、24時間以内に76%の細胞がアポトーシス(自滅)を起こすことを確認しました。正常細胞への影響は認められませんでした。ただし、これは試験管内での初期的な結果であり、医療上の効果を保証するものではありません。
使用を検討する際の注意点
白血病の治療は、化学療法、放射線療法、骨髄移植、免疫療法、キナーゼ阻害剤、幹細胞移植などが標準です。エキスの効果が確立されていない段階で、既存の治療を中止したり変更したりすることは危険です。医師の許可なくサプリメントを追加することは避けましょう。
医師がブドウ種子エキスの併用を認めた場合でも、以下の点に留意してください。
- エキスと薬剤の相互作用は完全には解明されていません。特に小児への安全性は不明です。
- エキスに含まれる成分が血小板機能を抑制し、出血リスクを高める可能性があります。抗凝固薬や血液稀釈薬を使用している場合は必ず医師に相談してください。
