概要

小児白血病は、子どもに最も多く診断される癌です。未熟な血球が増殖し、正常な成熟血球を上回ることで、感染症の再発や貧血などの症状が現れます。治療は感染症の管理と、がん細胞の除去を目的とします。

種類

  • 急性リンパ性白血病(ALL):リンパ球ががん化し、主に幼児に多く見られます。
  • 急性骨髄性白血病(AML):顆粒球系の未熟細胞が骨髄で過剰に産生されます。

治療法

主に化学療法が用いられ、経口、皮下注射、静脈注射、または髄液内注射(イントラテーカル)で投与されます。必要に応じて放射線療法、抗生物質、輸血が併用されます。

治療段階

  • 誘導(インダクション)期:異常細胞の産生を止め、骨髄中の白血病細胞が5%未満になることを目指します。通常1か月程度。
  • 強化(コンソリデーション)期:血液検査で見えにくくなった残存細胞を除去します。
  • 維持期:数年にわたり低用量の化学療法を続け、再発を防止します。

副作用

短期的には嘔吐、脱毛、倦怠感、感染リスクの増加があります。長期的には心肺機能障害、不妊、成長障害、二次がん(例:非ホジキンリンパ腫)などが報告されています。

再発時の対策

再発が確認された場合、骨髄移植が中心となります。高用量化学療法と放射線療法で癌細胞を除去し、適合ドナーから健康な骨髄を移植します。