急性前骨髄球性白血病(APL)とは何か
定義
急性前骨髄球性白血病(APL)は、白血病の一種で、骨髄と血液のがんに分類されます。骨髄で成熟しない顆粒球(顆粒をもつ白血球)が異常に蓄積する病態で、特定の受容体遺伝子の染色体転座が原因とされています。
症状
症状は年齢や全身状態、病勢の進行度によって異なりますが、主なものは以下の通りです。
- 全身の倦怠感
- 体重減少
- 発熱や息切れ
- 出血傾向(あざができやすい、皮下出血(点状出血))
- 貧血による疲労感
診断
診断は骨髄検査と血液検査で行われます。白血球数の減少や異常顆粒球の出現が確認されます。さらに、RARA遺伝子の融合を検出するPCR検査により、他の急性骨髄性白血病(AML)と区別されます。
治療
現在、白血病全般の根治療法は確立されていませんが、APLには全トランスレチノイン酸(ATRA)というビタミンA由来の薬剤が有効です。ATRAは未成熟な前骨髄球を成熟した顆粒球へと分化させ、正常な血球産生を回復させます。
将来の治療法
米国国立がん研究所(NCI)によると、子供のAPL(M3型)に対する新たな治療法の臨床試験が進行中です。薬剤や治療戦略は患者の年齢、病期、白血病の部位・重症度に応じて最適化されます。
