肝臓転移がんの治療法
肝転移(二次性肝腫瘍)は、他の臓器で発生したがんが血流を介して肝臓に転移した状態です。大腸が最も頻繁な原発部位ですが、胃・膵臓・乳房・肺など様々ながんが肝臓へ転移します。肝臓は全身の血液を濾過する役割を持つため、がん細胞が集まりやすい部位です。
治療の選択肢
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手術(肝切除)
転移が肝臓に限局している場合、肝切除が最も根本的な治療です。肝臓は高度な再生能力を持ち、全体の約80%まで切除しても数週間で元に戻ります。ただし、他臓器にも転移がある場合は単独手術は適用できません。
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凍結手術(クライオサージェリー)
針を用いて腫瘍を凍結し、がん細胞を死滅させる方法です。手術に比べて腫瘍周囲の血管や正常組織への影響が少ない点が利点ですが、十分に凍結できず残存がん細胞が残るリスクがあります。
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アブレーティブ療法
化学物質や高周波エネルギーで腫瘍を破壊します。経皮的に行う場合は切開が不要で、ラジオ波アブレーションやアルコール注入などがあります。単独で治療することも、手術前に腫瘍を縮小させて切除しやすくするために併用することも可能です。
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塞栓療法(エンボリゼーション)
肝臓へ血液を供給する肝動脈を部分的に閉塞し、腫瘍への血流と酸素供給を遮断します。腫瘍は栄養が断たれ、自然に壊死します。
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化学療法
全身投与(点滴)や肝臓直接投与(ポンプ)があります。特に大腸がん由来の肝転移では、肝動脈経由の局所投与が有効です。手術後の残存がん細胞除去を目的とした補助化学療法(アジュバント)や、手術前に腫瘍を縮小させる新補助化学療法(ネオアジュバント)として用いられます。
これらの治療は、転移の範囲や患者さんの全身状態、原発がんの種類に応じて組み合わせて選択されます。
