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アメーバ性肝膿瘍と細菌性肝膿瘍の臨床的違いは?

臨床症状だけでアメーバ性肝膿瘍(ALA)と細菌性肝膿瘍(PLA)を区別するのは難しいことがありますが、いくつかの特徴が診断の手がかりになります。

1. 曝露歴

ALA: 熱帯・亜熱帯地域への旅行歴や居住歴があるとリスクが高まります。汚染された水や生野菜の摂取歴も重要です。

PLA: 憩室炎、盲腸炎、胆管炎などの腹部感染、胆道疾患、外傷、最近の腹部手術歴があると疑われます。

2. 痛みの特徴

ALA: 右上腹部に鈍く持続的または間欠的な疼痛が出ます。咳や体位変換で悪化しやすいです。

PLA: 右上腹部に鋭く、時に拍動性の激しい疼痛があり、右肩や背部へ放散することがあります。

3. 発熱

ALA: 低~中等度(37.8〜38.9℃)の熱が間欠的または持続的に出ます。

PLA: 高熱(39.4〜40℃)が持続し、変動しにくい傾向があります。

4. その他の症状

ALA: 疲労感、食欲不振、体重減少、尿が濃い色になる(ビリルビン尿)ことがあります。

PLA: 腹痛・発熱に加え、敗血症徴候(寒気、発汗、低血圧)を伴うことがあります。

5. 圧痛と防御性筋緊張

ALA: 右上腹部に圧痛があり、軽度の防御性筋緊張が見られます。

PLA: 圧痛が強く、防御性筋緊張も顕著です。

6. 肝腫大

ALA: 肝臓が腫大し、触診で圧痛が感じられることがあります。

PLA: 肝腫大がより顕著で、しばしば触知できます。

7. 黄疸

ALA: 胆管圧迫により軽度の黄疸が出ることがあります。

PLA: 黄疸はより頻繁に、かつ重度になることがあります。

8. 白血球増加

ALA: 軽度から中等度の白血球増加がみられます。

PLA: 明顯な白血球増加と、好中球の左方シフトが見られることが多いです。

9. 画像所見

ALA: 超音波やCTで、単一の大きく輪郭がはっきりした円形/卵円形の病変が典型的です。

PLA: 複数の小さく不規則で境界が不明瞭な病変が認められることがあります。

上記はあくまで傾向であり、確定診断には血液検査や画像診断が不可欠です。適切な治療方針を決定するために、必ず総合的に評価してください。

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