肝臓生検の流れと注意点
1. 手術前の準備
手術の数時間前から8〜12時間の絶食が求められることがあります。これは合併症のリスクを減らすためです。
医師から手術の概要、リスク、術後のケアについて説明を受け、同意書にサインします。
2. 局所麻酔
腹部の穿刺部位を清拭し、局所麻酔薬を注射して感覚を鈍らせます。これにより、穿刺中の不快感が最小限に抑えられます。
3. 肝生検の方法
a) 経皮的穿刺(Percutaneous Biopsy)
最も一般的な方法です。細い針を皮膚から肝臓へ直接刺し、組織サンプルを採取します。
b) 経頸静脈穿刺(Transjugular Biopsy)
出血傾向や凝固障害がある場合に選択されます。頸部に小さな切開を入れ、頸静脈から柔軟なカテーテルを肝臓まで進め、組織を採取します。
4. サンプル採取
針またはカテーテルが所定の位置に到達したら、専用の装置で肝組織の小片を取り出します。採取したサンプルは容器に入れ、検査室へ送られます。
5. 圧迫止血
採取後は穿刺部位に圧迫を加えて出血を止めます。その後、包帯で傷口を覆います。
6. 回復・観察
数時間の観察期間中に出血や疼痛などの合併症がないか確認します。痛みがある場合は鎮痛薬で対処します。
術後の注意点として、激しい運動を避け、傷口を清潔に保つよう指示されます。
7. 結果とフォローアップ
採取した組織は顕微鏡で解析され、炎症、線維化、腫瘍などの有無が評価されます。
検査結果を基に、医師が今後の治療方針や管理計画を説明します。
安全に手術を受けるためには、医師の指示を守り、術前・術後のケアを徹底することが重要です。
