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門脈血栓症(肝血栓):リスクと原因

門脈血栓症(Portal vein thrombosis)は、腸や脾臓から肝臓へ血液を運ぶ大きな血管である門脈に血栓ができる状態です。血栓が血流を遮断すると、肝臓への血液供給が減少し、腸や脾臓に血液が滞留して腹痛や腫脹などの症状が現れます。

主な合併症

重症例では、以下のような合併症が起こり得ます。

1. 肝障害

血流障害により肝細胞が壊死し、肝不全に至ることがあります。黄疸、意識障害、出血傾向、体液貯留などが典型的な症状です。

2. 腸管出血

血液が腸管に逆流すると、腸壁が薄くなり出血しやすくなります。大量出血の場合は輸血や外科的止血が必要になることがあります。

3. 脾腫

血液が脾臓に滞留することで脾臓が拡大し、腹部不快感や疼痛を引き起こします。

4. 腹水

門脈圧の上昇により腹腔内に液体がたまり、腹部が膨らむとともに不快感が生じます。

5. 敗血症

血栓が感染すると、全身性の血液感染症(敗血症)を起こすことがあります。迅速な抗菌薬投与と集中治療が不可欠です。

予後と死亡率

死亡率は血栓の原因や病勢の重症度によって大きく異なります。報告によっては10〜20%、重症例では50%に達することもあります。早期診断と適切な治療、基礎疾患の管理が予後改善の鍵です。

受診の目安

腹痛、腹部の腫脹、黄疸などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診し、超音波やCTなどで門脈血栓症の有無を確認してもらいましょう。

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