中皮腫(胸膜癌)の治療法
中皮腫は胸膜や肺、心膜、腹膜の裏側に発生する稀な癌で、診断後数か月で急速に進行することがあります。根治は難しいものの、様々な治療法で生存期間を延長し、腫瘍細胞を抑制することが可能です。
処方薬
- アルムタ(ペメトレキセド):エリ・リリー製の抗がん剤で、胸膜中皮腫や一部の肺癌に使用されます。
外科的治療
- 腫瘍の切除や、必要に応じて肺全摘出(胸膜切除・皮膜除去術)を行う。
- 広範囲局所切除:腫瘍組織と周囲の正常組織を一緒に除去します。
- 外胸膜肺全摘術(Extrapleural pneumonectomy):肺全体と胸膜・心膜の一部を除去。
- 胸膜癒着術(Pleurodesis):瘢痕を作り、肺からの余分な液体排出を促します。
化学療法と放射線治療
- 従来の化学療法・放射線療法は体外から照射・投与します。
- 内部照射(ブラキセラピー)では、放射性物質をワイヤーやカテーテルで腫瘍部位に配置します。
- 化学薬剤は静脈注射、脊髄腔内注入、体腔内投与、臓器直接投与などの方法で投与されます。
実験的治療と新技術
- 臨床試験への参加は、最先端の治療にアクセスできる機会です。
- 抗血管新生薬(例:アバスチン)で腫瘍への血流を遮断し、血管形成を抑制します。
- フィンランドの研究では、癌細胞の接着受容体を標的にする方法が検討されています。接着因子が癌細胞の転移に関与することが示唆されています。
治療は患者ごとに異なり、医師と十分に相談しながら最適な方針を決定することが重要です。
