アスベストーシスの予後とは?
種類
米国や他国で多くのアスベスト製品は使用が禁止されていますが、ブレーキシューの裏地、天井タイル、電気機器などには依然としてアスベストが含まれています。そのため、曝露が続き、アスベストーシスや中皮腫といった疾患が発生しています。アスベストーシスは、主に40歳以上の男性で、長期間にわたり高濃度のアスベストにさらされた職業に就いていた人に多く見られます。喫煙や飲酒は、呼吸器系に負担をかけるため、リスクをさらに高めます。
診断
アスベストーシスは発症までに数年かかり、胸痛や呼吸困難といった症状は他の疾患と類似するため、診断が難しいことがあります。診断は患者の問診と胸部X線やCT、肺機能検査などで行われ、肺にどれだけの瘢痕ができているかが予後の重要な指標となります。
予防・治療
軽症例では予後は比較的良好です。吸入器や気道クリアランスを助ける薬剤で呼吸を楽にし、肺にたまった液体は胸腔ドレナージで排出します。ただし、すでにできた肺の瘢痕は元に戻せません。
重症時の意義
肺の瘢痕が広範囲に及ぶと予後は不良になります。肺活量が著しく低下し、酸素供給が不足すると心不全など合併症を引き起こします。酸素療法、ステロイドなどの薬剤、重症例では肺移植が検討されますが、死亡リスクは依然として高いです。
考慮すべき点
予後を左右する最大の要因は、アスベストへの曝露を速やかに止められるかどうかです。曝露が続くと症状は悪化し、喫煙や飲酒をやめない場合も予後はさらに悪化します。
