眼リンパ腫の概要・症状・治療法
概要
眼リンパ腫(眼内リンパ腫)は、目の内部から発生する非ホジキンリンパ腫です。主に50歳以上の男性に多く見られ、外傷や大手術、HIV感染、免疫抑制状態がリスク要因とされています。リンパ組織がある部位ならどこでも発生し得ますが、眼内に発生するケースは稀です。一次性眼内リンパ腫は「偽装症候群」とも呼ばれ、ぶどう膜炎(uveitis)と似た症状を呈することがあります。
症状と兆候
眼リンパ腫はぶどう膜炎と同様の症状を示すことが多く、以下のような症状が現れます。
- 視力低下やぼやけた視界
- 光過敏(まぶしさを感じる)
- 漂浮物(フロート)の視認
- 視野の歪みや見えにくさ
- まれに眼球周囲の血管拡張や疼痛
通常は片眼から始まりますが、数か月後に対側の眼へ広がることがあります。また、眼内リンパ腫は脳へ転移しやすいため、上記症状が現れたら速やかに眼科・腫瘍科を受診してください。
治療法
眼リンパ腫はがんであるため、がん治療と同様のアプローチが取られます。中枢神経系に関与することが多いため、眼と脳の両方を対象とした治療が一般的です。
- 放射線療法
- 化学療法(単独または併用)
- ラジオ免疫療法:非ホジキンリンパ腫に有効性が報告されています
これらの標準治療で効果が不十分な場合は、臨床試験への参加や最新の分子標的治療など、より高度な治療オプションを腫瘍医と相談してください。腫瘍が眼以外に広がっていることが多いため、外科的切除は通常行われません。
