悪性リンパ腫の主なタイプとは?
悪性リンパ腫はリンパ系に発生するがんで、主にホジキンリンパ腫(HL)と非ホジキンリンパ腫(NHL)の2つに大別されます。各カテゴリはさらに特徴的なサブタイプに分かれ、診断や治療方針に重要な影響を与えます。
ホジキンリンパ腫(HL)
1. 古典的ホジキンリンパ腫
- 結節硬化型(Nodular Sclerosis):最も一般的な亜型で、Reed‑Sternberg(RS)細胞と結節状の増殖パターンが特徴です。
- 混合細胞型(Mixed Cellularity):RS細胞に加えて多様な炎症細胞が混在します。
- リンパ球リッチ型(Lymphocyte‑Rich):リンパ球が豊富に浸潤し、RS細胞は少数です。
2. 結節性リンパ球優位型(Nodular Lymphocyte‑Predominant)
稀な亜型で、主に小さなリンパ球が多数存在し、RS細胞は極めて少ないのが特徴です。
非ホジキンリンパ腫(NHL)
1. B細胞系リンパ腫
- びまん性大細胞B細胞リンパ腫(Diffuse Large B‑Cell Lymphoma, DLBCL):攻撃的で増殖が速く、比較的頻度が高いです。
- 濾胞性リンパ腫(Follicular Lymphoma):低悪性度で、リンパ濾胞様の増殖パターンが特徴です。
- マントル細胞リンパ腫(Mantle Cell Lymphoma):マントルゾーン由来の攻撃的なリンパ腫です。
- 辺縁帯リンパ腫(Marginal Zone Lymphoma):辺縁帯組織に由来し、複数の亜型があります。
- バーキットリンパ腫(Burkitt Lymphoma):非常に増殖が速い小さなB細胞が特徴の高度に攻撃的なリンパ腫です。
2. T細胞系リンパ腫
- 末梢性T細胞リンパ腫(Peripheral T‑Cell Lymphoma):成熟T細胞から発生する多様な亜型です。
- 皮膚T細胞リンパ腫(Mycosis Fungoides/Sézary症候群):主に皮膚に病変を呈するT細胞リンパ腫です。
3. ナチュラルキラー(NK)細胞リンパ腫
NK細胞由来の稀なリンパ腫で、細胞障害性リンパ球が起点となります。
4. ホジキン/RS細胞由来リンパ腫
ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の中間的特徴を持つ非常に稀なタイプです。
診断は病理学的検査、免疫組織化学染色、遺伝子解析などを組み合わせて行い、正確な亜型の同定と最適な治療戦略の決定に役立ちます。
