アスベストの副作用と健康リスク
アスベストは繊維状の鉱物で、世界各地で大量に採掘され、長年にわたり断熱材や難燃材として利用されてきました。しかし、アスベストに長期間曝露すると、重篤な健康障害を引き起こすことが知られています。
副作用の種類
- 肺がん:喫煙歴がなくても発症することがあります。
- アスベスト症(石綿肺):肺内部が線維化し、呼吸困難や咳が続く慢性疾患です。
- 悪性中皮腫:肺や胸膜、腹膜などの臓器表面の膜(中皮)にがんが発生し、ほぼ致死的です。
診断と症状
アスベスト症は曝露から数十年後に症状が現れることが多く、微細なアスベスト繊維が肺に蓄積し、免疫系で分解されないために組織が瘢痕化します。その結果、肺活量が低下し、咳や呼吸困難、感染症にかかりやすくなります。また、高血圧や心疾患、肺がんのリスクも増大します。
主な病態
悪性中皮腫は長期的なアスベスト接触後に発症しやすく、肺、腹腔、心膜の中皮膜にがんが生じます。進行が速く、予後は非常に不良です。
罹患者数と死亡者数
米国では約20万人がアスベスト症と診断され、毎年約2,000人が死亡しています。悪性中皮腫は年間約2,000人の死亡原因であり、アスベスト関連肺がんは年間約3,200人の死者を出しています。
リスクが高い職業
アスベストはかつて船舶の建造や蒸気ボイラー、炉、配管の断熱材として広く使用されました。そのため、造船所労働者は約10万人が死亡または死亡が予想されています。自動車整備士(特にブレーキ系)、航空機整備士、アスベスト除去作業員、電気工事士、鉱山労働者なども高い曝露リスクがあります。
