メソグリカンとは何か?
メソグリカンは、グラム陽性菌バチルス・サブティリスが産生する外多糖(EPS)です。グルコースとマンノースが交互に並び、46個のグルコース単位と7個のマンノース単位からなる繰り返し構造を持ちます。メソグリカンは以下のような多様な生理活性が報告されています。
抗凝固作用
体外および体内実験で、血栓形成を抑制することが示されています。このため、血栓症の予防・治療に有望な薬剤候補とされています。
抗炎症作用
さまざまな動物モデルで炎症を軽減する効果が確認されています。主に腫瘍壊死因子α(TNF-α)やインターロイキン‑1β(IL‑1β)などの炎症性サイトカイン産生を抑制することがメカニズムと考えられます。
抗酸化作用
フリーラジカルを除去する能力が報告されており、老化や疾患の原因となる酸化ストレスに対抗する可能性があります。がんや神経変性疾患などへの応用が期待されています。
免疫調整作用
マクロファージ、樹状細胞、T細胞などと相互作用し、免疫応答を刺激または抑制する双方向の効果があります。
以上のように、メソグリカンは多岐にわたる治療的可能性を持つ自然産物です。今後、作用機序の解明や有効な製剤・送達システムの開発が進めば、医薬品としての実用化が期待されます。
