喫煙は中皮腫を引き起こすか?
中皮腫とは
中皮腫は致死率の高い癌で、主にアスベストへの曝露が原因です。米国国立がん研究所(NCI)によれば、喫煙自体が中皮腫を直接引き起こすことはありません。ただし、アスベストと喫煙が同時にある場合、肺がんのリスクは増加します。
アスベスト症(アスベストーシス)との関係
アスベストーシスはアスベスト吸入による肺の繊維化疾患です。中皮腫とは別の疾患ですが、アスベストーシスは喫煙によって症状が悪化し、癌化する細胞が増える可能性があります。
中皮腫のタイプ
中皮腫は薄い膜(中皮膜)に発生する癌で、部位によって次のように分類されます。
- 胸膜中皮腫:肺を覆う胸膜に発生。
- 腹膜中皮腫:腹部の腹膜に発生。
- 精巣膜中皮腫:男性の精巣膜に発生。
- 心膜中皮腫:心臓を包む心膜に発生。
主な症状
胸膜中皮腫は呼吸困難、咳嗽、胸痛、乾いた咳、体重減少、胸部のしこりなどが見られます。症状はアスベスト曝露から数十年後に出現することがあります。
腹膜中皮腫は腹部痛、腹部の腫れ、腸機能の変化、腹部しこり、体重減少などが特徴です。精巣膜・心膜中皮腫は稀で、症状は十分に解明されていませんが、心膜型は胸痛、精巣型は局所的なしこりが現れることがあります。
誤解と真実
中皮腫の約70〜80%はアスベスト曝露が原因とされていますが、全てがアスベストによるわけではありません。曝露歴が不明な患者でも発症するケースがあります。
