多発性骨髄腫におけるβ2-ミクログロブリン(B2M)とは?

多発性骨髄腫は骨髄にある形質細胞(白血球の一種)ががん化した疾患です。がん化した形質細胞が増殖すると、血中のタンパク質量が上昇します。

同定

β2-ミクログロブリン(B2M)は骨髄腫細胞が産生するタンパク質で、診断や病期評価に利用されます。

病期分類

国際骨髄腫作業部会(IMWG)は、血中B2Mとアルブミンの濃度で病期を分類します。

  • ステージⅠ:B2M < 3.5 µg/mL(中央値生存期間 62 ヶ月)
  • ステージⅡ:B2M 3.5〜5.5 µg/mL(中央値生存期間 44 ヶ月)
  • ステージⅢ:B2M > 5.5 µg/mL(中央値生存期間 29 ヶ月)

測定方法

通常は腕の静脈から血液を採取し、B2M濃度を測定します。必要に応じて尿や脳脊髄液でも測定されます。血中B2Mは診断、病期評価、治療効果のモニタリングに有用です。

機能と意義

B2Mは腫瘍マーカーとして機能し、体内でがん細胞が増えるとその濃度が上昇します。ただし、腎不全など他の疾患でも上昇するため、単独で多発性骨髄腫の有無を判定することはできません。

治療中にB2Mが減少すれば治療効果が期待でき、逆に変化がない、または上昇すれば治療に反応していない可能性があります。

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