子宮内膜扁平上皮癌の治療法

子宮は女性の生殖器官の一部で、内側に子宮内膜、外側に筋層からなる中空の臓器です。ほとんどの子宮癌は子宮内膜から発生し、子宮内膜癌と呼ばれます。子宮内膜癌は55〜74歳の閉経後女性に多く見られますが、扁平上皮細胞が主体の癌は極めて稀です。治療方針は癌のタイプにかかわらず基本的に同様です。

癌の種類

米国がん協会によると、子宮内膜癌の約80%は腺癌(腺細胞からなる癌)です。皮膚に多く見られる扁平上皮細胞が腺癌に混在することがあり、これを「腺癌伴扁平上皮分化」と呼びます。子宮内膜扁平上皮癌は、子宮内膜の層に扁平上皮細胞が癌化したもので、非常に稀なタイプです。

主な症状

  • 閉経後の異常な膣出血(最も一般的な症状)
  • 血液が混ざらない異常分泌物
  • 骨盤痛・性交時痛(性交痛)
  • 原因不明の体重減少

外科的治療

子宮内膜癌の第一選択は手術です。子宮と子宮頸部を取り除く全子宮摘出術(腹式または膣式)を行い、同時に卵巣と卵管を除去する両側卵管卵巣摘出術を実施します。癌が進行している場合は、近隣のリンパ節まで切除することがあります。

放射線・化学療法

手術後に残存癌細胞を処理する目的で、放射線療法や化学療法が併用されることがあります。放射線は高エネルギーの光線で癌細胞を破壊し、化学療法は抗癌剤で全身的に癌細胞を狙います。

ホルモン療法

エストロゲン過剰が原因となるケースが多いため、ホルモン療法が有効です。主に合成プロゲストン(黄体ホルモン類似薬)を投与し、癌細胞の増殖を抑制します。タモキシフェンなどの抗エストロゲン薬や、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)作動薬も、エストロゲン産生を抑える目的で使用されます。

以上のように、外科手術を中心に、必要に応じて放射線・化学療法、ホルモン療法を組み合わせた総合的な治療が行われます。

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