ベンゼンの発がん性と健康への影響

ベンゼンは米国で最も使用されている化学物質のひとつで、主に溶剤として利用されていますが、洗剤、農薬、染料、医薬品の原料としても重要です。天然にはガソリンや原油、たばこの煙に含まれ、火山噴火や森林火災でも発生します。主な曝露経路は吸入で、排気ガスやたばこの煙が代表的な接触源です。

受動喫煙とベンゼン曝露

たばこの煙はベンゼン曝露の主要な原因で、米国におけるベンゼン曝露の約半数を占めます。排気ガスや産業排出、廃棄物からもベンゼンは大気中に放出されますが、濃度は低めです。密閉された空間でのガソリン、溶剤、塗料、接着剤の使用は、換気が不十分な場合にベンゼン吸入リスクを高めます。

たばこの煙はベンゼン曝露の主要な原因です。

ベンゼンの発がん性に関する研究

国際がん研究機関(IARC)はベンゼンを発がん性物質と判定しています。米国政府系の産業衛生会議(ACGIH)や、国立毒性学プログラム(NTP)もベンゼンをヒトの発がん性物質として認定しています。米国環境保護庁(EPA)も同様の評価を行っています。

自動車の排気ガスはベンゼンを含みます。

ベンゼンとがんの種類

ヒトや実験動物の研究から、ベンゼンは血液細胞に影響を与え、白血病のリスクを増大させることが明らかになっています。また、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、肺がん、リンパ腫、膀胱がんとの関連も報告されています。

ベンゼンが体内に入る経路

ベンゼンは空気中に存在し、肺、消化管、皮膚を通じて体内に取り込まれます。吸入したベンゼンの約半分が肺で血流に移行し、消化管からは粘膜を通過して血液に入ります。皮膚からの吸収も起こり得ます。血流に入ったベンゼンは代謝され、肝臓や骨髄に蓄積する代謝産物となります。

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