多発性骨髄腫の予後と生存率

概要

米国国立がん研究所(NCI)によると、多発性骨髄腫は血液中の白血球である形質細胞ががん化する稀な疾患です。がん化した形質細胞は骨髄内で増殖し、骨髄全体に広がります。現在のところ根治は望めませんが、さまざまな治療法が進歩しています。

罹患状況

  • 米国癌協会(ACS)の推計では、2009年に約20,580人が新たに多発性骨髄腫と診断され、2008年には約10,580人がこの病で死亡しました。

主な影響

  • 形質細胞の過剰増殖により、正常な造血細胞が押し出され、貧血や血小板減少が起こります。その結果、出血やあざができやすくなります。

症状

  • 初期は症状がほとんどありませんが、進行すると倦怠感、体力低下、吐き気や便秘が現れます。

  • 胸部や背中の骨痛、特に脊椎の骨折が頻発します。

  • 発熱、頻尿、過度の渇き、体重減少なども報告されています。

経過観察(Watchful Waiting)

  • 症状が出ていない「スモルディング骨髄腫」やステージⅠの場合、医師は治療開始を見合わせ、3か月ごとに経過観察を行うことがあります。

治療法

  • 化学療法は増殖の速い骨髄腫細胞を破壊します。標的治療薬は、骨髄腫細胞の増殖を促す異常タンパク質の作用を阻害します。

  • ステロイドは単独、または他の治療と併用して骨髄腫細胞を殺す効果があります。

予後

  • 症状は一時的に改善することがありますが、根治は困難です。多くの患者は最終的に病により死亡します。診断後10年以上生存する患者は約10%と報告されています(NetDoctor.co.uk)。

生存率

  • 米国癌協会のデータでは、5年相対生存率は約35%です。若年層の方が高齢者よりも予後が良好です。

  • 近年の治療技術の進歩により、最近診断された患者の予後は改善傾向にあります。

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