腎臓がんグレード2の予後と治療

腎臓がんのステージングとグレーディング

腎臓がんは、身体検査、腫瘍やがん細胞の生検、CT・X線・PET などの画像診断をもとにステージ(グレード)付けされます。臨床的ステージは、検査結果からがんの広がりを医師が評価したものです。手術が行われた場合は、手術所見を加えた病理学的ステージが確定し、より正確な評価が可能になります。

米国がん委員会(AJCC)のTNM分類に基づき、T(原発腫瘍の大きさと局所浸潤)、N(リンパ節転移の有無)、M(遠隔転移の有無)でステージが決まります。

グレード2(ステージII)とは

ステージIIは T2、N0、M0 に該当します。T2 は腫瘍が 7cm 超であっても腎臓内にとどまっている状態を指し、リンパ節や他臓器への転移は認められません。

グレード2腎臓がんの生存率

米国がん協会によると、ステージII腎臓がんの 5 年生存率は約 82%です。実際には多くの患者が 5 年を超えて長期生存していますが、これは平均的な統計であり、個々の予後は医師と相談する必要があります。

生存率に影響する要因

ステージだけでなく、以下の要因が予後に影響します。

  • 血中乳酸やカルシウムが高い
  • 貧血の有無
  • 治療への反応が乏しい場合

これらが認められると、生存率は低下する傾向があります。

主な治療法

ステージIIの腎臓がんでは、外科手術が最も一般的かつ効果的な治療です。

  • 腎摘出術(ネフレクトミー): 腎臓全体または腫瘍部分を除去します。
  • 腹腔鏡下腎摘出術: 小切開でカメラと器具を使い、低侵襲で腫瘍を除去します。
  • 部分腎摘出術: 腫瘍が腎臓の中心から離れている場合、腎臓の機能を残すことが可能です。

腎臓は片側だけで十分に機能するため、腎臓全摘出が推奨されることも多いです。

手術以外の選択肢

腫瘍が 4cm 以下の小さな場合は、熱や凍結によるアブレーションが選択肢となりますが、ステージII(7cm 超)では適用できません。したがって、手術が最も有力な治療手段です。

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