ステージII(IIA・IIB)膵臓がんの概要と治療情報
診断
膵臓がんは初期には症状がほとんど現れず、症状が出ても風邪や胃腸炎など一般的な疾患と似ています。膵臓は胃や腸、胆嚢、脾臓、胆管、肝臓に囲まれているため、通常の検診で異常を発見しにくいです。診断に用いられる主な検査は、胸部X線、CT、MRI、PET、内視鏡的超音波(EUS)、腹腔鏡検査などです。これらの検査でがんの有無とステージを評価します。
ステージ分類
膵臓がんは米国癌学会(AJCC)が定めたTNM分類で評価します。Tは腫瘍の大きさ・範囲、Nはリンパ節転移の有無、Mは遠隔転移の有無を示します。ステージIIはIIAとIIBの2タイプに分かれます。
ステージIIA
IIAはT3、N0、M0と定義されます。腫瘍は膵臓外へ広がっているものの、近傍のリンパ節には転移しておらず、遠隔転移も認められません。
ステージIIB
IIBはT1〜T3、N1、M0と定義されます。腫瘍の大きさはステージ判定に大きく影響せず、最も重要なのは近傍リンパ節への転移(N1)の有無です。遠隔転移はありません。
予後
膵臓がんは米国でがん死亡原因第4位となっており、予後は非常に厳しいです。米国がん協会のデータによれば、ステージIIA患者の5年生存率は約12%、ステージIIB患者は約6%です。
