副鼻腔がんのステージングとタイプの概要
副鼻腔がんは稀ながらも、鼻や頬の奥にある副鼻腔で発生するがんです。最も一般的な発生部位は副鼻腔(鼻腔後方の骨格内)です。
がんのタイプ
- 副鼻腔は上皮で覆われており、最も多いがんは扁平上皮がん(SCC)です。その他、黒色腫(メラノーマ)や肉腫(サルコーマ)も稀に見られます。
ステージングの概要
ステージングは腫瘍の大きさと転移の有無を示し、治療方針の決定に重要です。がんが血流やリンパ節を通じて他部位に広がるかどうかを評価します。鼻に近いリンパ節は特に注視されます。
TNMステージングシステム
国際的に最も広く用いられるのはTNM分類です。
- T(Tumor):腫瘍の大きさ・範囲
- N(Node):リンパ節転移の有無・程度
- M(Metastasis):遠隔転移の有無
腫瘍サイズ(T分類)
- T1:腫瘍は副鼻腔内に限局
- T2:副鼻腔周囲の骨に浸潤
- T3:眼窩、皮下組織、鼻骨、上顎洞周囲の骨に侵及
- T4:眼や他の副鼻腔まで広がり、さらに遠隔部位へも及ぶ可能性がある
リンパ節(N分類)
- N0:リンパ節転移なし
- N1:単側頸部リンパ節に小さな転移(≤3 cm)
- N2a:単側頸部リンパ節に中等度転移(3–6 cm)
- N2b:単側頸部に複数の転移リンパ節
- N2c:両側頸部に転移リンパ節
- N3:頸部リンパ節が6 cm以上、または両側に広範囲
転移(M分類)
- M0:遠隔転移なし
- M1:遠隔転移あり
これらの分類は治療法選択や予後評価に不可欠です。
