子宮内膜がんのホルモン療法
子宮内膜がんとは
子宮内膜がんは子宮の内膜(子宮体部)に発生するがんです。エストロゲンが体内に多く存在するとがんの増殖や転移が促進されるため、ホルモン療法は手術後に再発リスクを低減する目的で行われます。
リスク要因と症状
- 年齢:60〜70歳の女性に多く、40歳未満は稀です。
- 主な症状:異常出血や過多月経、閉経後の下腹部痛、白っぽい膣分泌物など。
治療法の概要
がんが早期に発見された場合は子宮全摘や卵巣摘出などの手術が第一選択です。進行例では化学療法や放射線療法が併用されます。
ホルモン療法の目的
米国がん協会(ACS)によれば、ホルモン療法は体内エストロゲン濃度を下げ、再発リスクを減少させるか、既存のがん細胞の増殖を抑えて他の治療が効果的になるまで時間を稼ぐことが目的です。
主なホルモン療法薬
- プロゲステロン製剤:エストロゲンの作用を抑制し、がん細胞の増殖を遅らせます。
- タモキシフェン:乳がん治療薬としても使われ、エストロゲン受容体への結合を阻害します。
- GnRHアゴニスト:卵巣からのエストロゲン分泌を抑制します。
副作用としては、ホットフラッシュ、体重増加、膣乾燥、骨密度低下など、閉経様症状が現れることがあります。
ホルモン療法の実施方法
薬物投与に加えて、エストロゲンの主な供給源である卵巣を外科的に除去する手術や、卵巣を放射線で機能停止させる方法もあります。
実験的治療・新薬の動向
現在、アロマターゼ阻害薬などの新しい薬剤が研究されています。これらはエストロゲン合成を阻害し、体内エストロゲンレベルをさらに低下させますが、筋肉痛やホットフラッシュといった副作用が報告されています。
