がんは発生した部位の名前で呼ばれます。その発生部位は「原発部位」と呼ばれます。医師は最適な治療法を決定するために、まず原発部位を特定しなければなりません。
重要性
医師ががんの原発部位を特定できれば、がんの種類に応じた最適な治療方針を決めることができます。たとえば、乳がんと皮膚がんでは治療法が大きく異なります。また、原発部位が分かれば手術の選択肢も明確になり、場合によっては原発腫瘍を切除して転移を防ぐことが可能です。
転移がん
がんは原発部位から体内に広がります。この過程を「転移」と呼びます。がんは主にリンパ系を通じて転移し、異なる臓器に新たな腫瘍を形成します。たとえば、乳がんが肺に転移した場合でも、その腫瘍は依然として「乳がん」と呼ばれ、肺がんとは区別されます。
原発不明がん(CUP)
米国国立がん研究所によると、全がんの2〜4%は原発部位が特定できません。これらは「原発不明がん(CUP: Cancer of Unknown Primary)」と呼ばれます。最新の診断技術で原発部位を推定できることもありますが、必ずしも成功するわけではありません。原発不明がんは診断や治療の面で特に難しいケースです。
