アスベストと腎臓がん
米国腎臓財団によると、毎年約51,000人の成人が腎臓がんと診断されています。腎臓がんは年齢層を問わず発症し、さまざまなタイプがあります。そのリスクは遺伝や生活習慣など多くの要因で決まりますが、アスベストへの曝露も腎臓がんリスクを高める要因の一つです。
アスベストの特徴
- アスベストは自然に繊維状になる鉱物群で、耐熱・耐火・耐薬品性が高く、電気を通さない特性があります。
- これらの特性から、建築基礎材、断熱材、屋根・天井・床タイル、塗料などに使用されてきました。
- 造船業ではボイラーや給湯タンクの断熱に、車両産業ではブレーキパッドに使用されることがあります。
- 日常生活でも意識せずにアスベストに触れる機会があるかもしれません。
健康への影響
- アスベストが破損すると微細な繊維が空中に飛散し、吸入されて肺に蓄積します。
- 肺に留まった繊維は長期間体内に残り、血流を介して腎臓へ移動することがあります。
- 米国国立がん研究所は、アスベストを「ヒトに対する確定的発がん物質」と分類しています。
- 腎臓に到達したアスベスト繊維は腎細胞の遺伝子変異を誘発し、がん化するリスクを高めます。
リスク要因
- リスクは曝露量、曝露期間、繊維の太さ・形状・化学組成、そして曝露源によって変わります。
- 肥満、喫煙、家族歴などの個人要因も腎臓がんリスクに影響します。
腎臓がんの主な症状
- 尿に血が混じる(血尿)
- 背部や側腹部にしこりや腫瘤を感じる
- 持続的な背中の痛み
- 貧血や高血圧
これらの症状は他の疾患でも見られるため、心配な場合は速やかに医師の診察を受けてください。
予防策
- アスベストへの曝露を最小限に抑えることが最も効果的です。
- アスベスト含有製品を扱う際は、防塵マスク、手袋、適切な換気などの保護具を必ず使用してください。
- 新しい建材や塗料はアスベスト不使用の製品を選び、古いアスベスト含有材料は専門業者に交換してもらいましょう。
