胸腺腫(胸腺腫瘍)の診断方法
診断手順
- 症状の確認
胸腺腫は多様な症状を示します。約3割は無症状で胸部X線検査で偶然に発見され、約3割は腫瘍が隣接組織を圧迫することで局所症状が出ます。残りの約3割は重症筋無力症(MG)を合併します。
- 臨床所見の観察
免疫不全や副腫瘍症候群(赤血球無形成、低γグロブリン血症、MG)を確認します。Good症候群の場合、細菌・真菌・ウイルス感染が再発しやすくなります。
- 血液検査
全血球計算で貧血、顆粒球減少、血小板減少が見られることがあります。γグロブリン低下(全低γグロブリン血症)やCD4⁺ T細胞の減少、B細胞の減少または欠如も評価します。
- 画像診断
CTまたはMRIで腫瘍の大きさ・形態・嚢胞、脂肪、壊死の有無を確認します。放射性トレーサーを用いた核医学検査も有用です。
- 組織診断・病理分類
生検により組織像を確認し、上皮細胞とリンパ球の比率や形態に基づき、上皮型、リンパ球型、混合型、上皮・紡錘形細胞型の4つに分類します。
以上の手順を踏むことで、胸腺腫の正確な診断と適切な治療計画が立てられます。
