研究概要
英国ジャーナル・オブ・キャンサー(2009年10月)に掲載された研究によると、ウコンの根茎に含まれるクルクミンは、培養実験でがん細胞を死滅させる作用が確認されています。
研究結果
アイルランド・コークがん研究センターの科学者らは、クルクミンが特定の致死シグナルを食道がん細胞に送ると、24時間以内に細胞が自己分解(アポトーシス)を始めることを明らかにしました。このシグナルは「カスパーゼ」と呼ばれるタンパク質群の活性化によって引き起こされます。
見通し
この新たな知見は、食道がん患者がウコン由来の天然化合物をベースにした治療法の開発に期待を持てることを示唆しています。
食道がんの統計
米国国立がん研究所のデータ(2009年)によれば、米国内で約14,530人が食道がんで死亡しています。また、BBCの報道では、食道がんはイギリスでがん死因の第5位となっています。
クルクミンとは
クルクミンはウコンの根茎に含まれる抗酸化成分で、インド・中国・インドネシアなどで古くから薬用として利用されてきました。近年は関節炎、潰瘍、認知症などの治療効果が研究されています。
今後の課題
クルクミンをがん治療に応用するには、さらなる臨床試験と投与方法の最適化が必要です。米国ではウコンは食料品としても販売されていますが、サプリメントとしての利用も一般的です。
