食道がんの基礎知識
食道に悪性腫瘍が発生することを食道がんと呼びます。診断は主に腫瘍の生検によって行われ、腫瘍の大きさや位置に応じて最適な治療法が選択されます。
原因
食道がんは男性に多く見られ、喫煙や過度の飲酒がリスクを高めます。発症者の多くは60歳以上で、加齢も重要な要因とされています。
タイプ
食道がんには主に2つのタイプがあります。
- 扁平上皮がん(スケローマ):食道の上皮層から発生し、主に上部食道に見られます。
- 腺癌(アデノカルシノーマ):食道と胃の接合部にある腺細胞から発生し、下部食道に多く見られます。
合併症
食道がんの主な合併症は嚥下困難(ディスファジア)です。腫瘍が大きくなるほど飲み込みが困難になり、痛みや体重減少、声の変化、出血、咳、発熱なども見られます。また、肺炎のリスクも増大します。
治療法
治療はがんのタイプと位置に応じて選択されます。
- 嚥下ができない場合は、ステントや経鼻胃管で栄養補給を行います。
- 外科的切除(食道切除術)が可能なケースでは、腫瘍を除去します。
- 化学療法や放射線療法も併用され、腫瘍の縮小や進行抑制を目指します。
予後
食道がんの5年生存率は5%未満と低く、早期発見と迅速な治療開始が予後改善の鍵となります。
