多発性骨髄腫とは?

米国国立がん研究所(NCI)の推計によると、2009年に多発性骨髄腫の新規患者は約20,580人、死亡者は10,580人と報告されています。多発性骨髄腫(カーレー病、骨髄腫、形質細胞骨髄腫とも呼ばれる)は、血液中の異常形質細胞が増殖して起こるがんです。米国では血液がんの中で2番目に多く、全がんの約1%を占めます。

概要

骨髄は造血幹細胞が集まる場所で、白血球、赤血球、血小板が作られます。そのうちの形質細胞は抗体を産生し、感染や外的脅威に対抗します。多発性骨髄腫は、異常な形質細胞が増殖し腫瘍を形成することで骨髄や骨自体に障害をもたらす疾患です。「多発性」とは、複数の骨に腫瘍が広がっている状態を指します。

リスク要因

  • 年齢:65歳以上の高齢者
  • 人種:アフリカ系アメリカ人
  • 性別:男性にやや多い
  • 家族歴:多発性骨髄腫の既往がある家族
  • 既往症:MGUS(特定不能単クローン性ガンマパチー)という良性の血漿異常がある人

これらはリスクを高める要因ですが、必ずしも発症につながるわけではありません。

主な症状

  • 背中や肋骨の痛み
  • 倦怠感・体力低下
  • 頻繁な感染(肺炎など)
  • 神経障害(しびれ、刺すような痛み)
  • 腎機能障害に伴う食欲不振・吐き気
  • 骨折、喉の渇き、体重減少、頻尿

治療法

診断時の病期に応じて、以下のような治療が選択されます。

  • 経過観察:症状が軽度であれば、治療開始を遅らせ副作用を回避することがあります。
  • 誘導療法:ステロイドや化学療法薬による腫瘍縮小を目的とした初期治療。
  • 幹細胞移植:適応がある場合は自家または他家幹細胞移植が検討されます。
  • 複数治療の併用:新しい免疫療法や標的薬が組み合わせられることがあります。

サポート情報

多発性骨髄腫研究財団(MMRF)は、米国内の支援グループや「Myeloma Mentors」プログラム(経験者がメンターとして情報提供)を運営しています。米国がん研究所(NCI)は、電話(1‑800‑4‑CANCER)やオンラインチャット(LiveHelp)で患者や家族の相談に応じています。

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